健診日: 2002.07.29(月)



総合判定
今回お受けいただきました検査の範囲内では、わずかな異常を認めますが、がんの可能性は無いと思われます。

総合所見

腹部超音波検査では、肝血管腫・肝脂肪の疑いを認めます。
頭部MRI検査では、無症候性脳梗塞を認めます。
骨盤腔MRI検査では、正常範囲内(異常ありません)
胸部CT検査では、正常範囲内(異常ありません)
腹部CR検査では、左腎結石を認めます。
仮想内視鏡検査では、正常範囲内(異常ありません)
PET検査では、正常範囲内(異常ありません)
血液検査では、総コレステロール・中性脂肪・HBs抗体・尿酸が異常値を示しています。


生活上の注意

肝臓に脂肪が蓄積しています。経過観察(6ヶ月後に再検査)
動脈硬化・高脂血症のため、栄養指導・食事療法が必要です。
肥満傾向と高血圧です。過食・運動不足・アルコール過剰など。生活習慣の是正をお願いします。
腎結石があります。水分摂取を心がけ、十分な尿量を確保してください。(1日尿量1500cc以上)


結果に伴う次回検査予定

06ヵ月後: 腹部超音波検査
12ヵ月後: PETがんドック




身体測定  判定B(わずかに異常を認めますが日常生活に支障ありません)
結果 基準値 説明
身長(cm) 169 標準体重(kg)=身長(m)^2×22
62.83kg
BMI 痩せ 20未満
体重(kg) 75
BMI
(体格指数)
26.26
普通 20以上 24未満
過体重 24以上 26.4未満          .
肥満 26.4以上

血圧測定  判定C(経過観察が必要です)
161105 mmHg

血液型検査

ABO式 = O    Rh式 = (RH+)



心臓疾患・動脈硬化検査  判定D(精密検査が必要です)
結果 基準値 説明
CPK 120 24-195 IU/l 神経筋疾患や循環器系疾患で上昇します
LDH 349 180-460 IU/l 心筋梗塞・悪性疾患やいろいろな病気で上昇します
総コレステロール 228 130-220 mg/dl 増加は動脈硬化、心疾患の危険因子です
中性脂肪 269 40-150 mg/dl
HDL-コレステロール 51 38-68 mg/dl 低下は動脈硬化、心疾患の危険因子です

肝・膵機能検査  判定D(精密検査が必要です) ※ 知らない間にB型肝炎に罹って直っていたらしい。
結果 基準値 説明
総蛋白 7.8 6.5-8.3 g/dl 栄養状態の悪化やいろいろな病気で低下します
アルビミン 5.0 3.7-5.2 g/dl
A/G比 1.79 1.10-2.00 慢性肝炎や腎炎で低下します
総ビリルビン 1.0 0.2-1.2 mg/dl 黄疸で上昇します
直接ビリルビン 0.3 0.1-0.6 mg/dl
AST 28 8-40 IU/l 肝機能の基本となる数値で肝細胞の障害で上昇します            .
ALT 31 5-40 IU/l
γ−GTP 47 3-60 IU/l 肝臓や胆嚢疾患で上昇、飲酒でも上昇します
ALP 113 80-260 IU/l 肝臓や胆嚢疾患で上昇します
コリンエステラーゼ 7267 3600-7600 IU/l 肝障害で低下、栄養状態の悪化でも低下します
HBs抗原 0.2 0.5 U/ml未満 B型肝炎ウィルスの存在を示します
HBs抗体 1108.5 10.0 mU/m未満 B型肝炎ウィルスの感染を示します
HCV抗体 (-) (-) C型肝炎ウィルスの感染を示します
血清アミラーゼ 65 30-150 IU/l 膵臓疾患で上昇、低下します

腎機能検査  判定(治療が必要です) ※ 治療が必要ということをもっと切実に言ってほしかったです。
結果 基準値 説明
クレアチニン 1.0 0.7-1.3 mg/dl 腎臓の機能の基本となる数値で、いろいろな腎疾患で上昇します              .
尿素窒素 10.2 8.0-20.0 mg/dl
尿酸 9.2 3.0-7.7 mg/dl 痛風や腎疾患で上昇します



糖検査  判定A(異常ありません)
結果 基準値 説明
血糖 97 60-110 mg/dl 糖尿病で高値となります
Hb-A1c 4.9 4.3-5.8 %

リウマチ関節炎検査  判定A(異常ありません)
結果 基準値 説明
CRP 0.4以下 0.7 mg/dl以下 炎症やいろいろな疾患で上昇します
RA (-) (-) リウマチ性関節炎等で上昇します

胃炎・胃潰瘍検査  判定A(異常ありません)
結果 基準値 説明
ヘリコバクターピロリlgG (-) (-) 胃炎・胃潰瘍等で異常値になることがあります
ペプシノーゲンT/U比 (-) (-)

電解質検査  判定A(異常ありません)
結果 基準値 説明
Na 139 135-147 mEq/l 体液のバランスの指標です
K 4.0 3.5-5.4 mEq/l
Cl 101 98-108 mEq/l



血液学検査  判定A(異常ありません)
結果 基準値 説明
Fe 78 60-200 μg/dl 貧血で低下します。
食事の問題、痔に伴う出血、生理等による鉄欠乏症貧血ですが、
血小板、白血球も異常のときは精密検査が必要です
赤血球数 505 430-570×10^4/μl
血色素数 14.9 13.5-17.6 g/dl
ヘマトクリット 43.2 40.0-52.0 %
MCV 86 86-104 fl
MCH 34.5 28.0-34.6 pg
MCHC 34.5 31.0-36.6 %
血小板数 17.3 12.0-34.0×10^4/μl 減少で出血、増加で血栓を作りやすくなります
白血球数 4.6 3.3-9.0×10^3/μl 感染、煙草、肥満等で上昇することがあります

腫瘍検査  判定A(異常ありません)
結果 基準値 説明
CEA 1.9 2.5 ng/ml以下 消化器癌、肺癌等、いろいろな疾患で上昇します
AFP 5 20 ng/ml以下 肝癌等でで上昇することがあります
PSA 1.4 2.2 ng/ml以下 前立腺癌で上昇することがあります
γ-SM 1.6以下 4.0 ng/ml以下 前立腺癌で上昇することがあります
CA19-9 5 37 U/ml以下 膵臓、胆嚢癌等で上昇することがあります
SCC 0.5 1.5 ng/ml 肺癌、子宮頚癌等で上昇することがあります
シフラ 1.2 2.0 ng/ml以下 肺癌等で上昇することがあります

尿検査  判定A(異常ありません)
結果 基準値 説明
尿蛋白 (-) (-) 腎疾患の他、健常人でも陽性なことがあります
尿糖 (-) (-) 糖尿病・腎性糖尿で陽性となります
ウロビリノーゲン (0+) (±) 肝障害で上昇します
尿ビリルビン (-) (-) 黄疸で上昇します
比重 1.019 1.005-1.030 糖尿、蛋白尿で上昇、尿崩症で低下します
PH 7.0 5.0-7.5 尿の酸性度を表します
ケトン体 (-) (-) 糖尿病等で陽性となります
尿潜血 (-) (-) 腎疾患、尿路疾患で陽性となります



PT-2PT-1モダリティ: PT  検査部位: PET(腫瘍)
【所見】
生理的な高集積のみで、明らかな異常集積を認めません。

【Imp./診断】
異常な高集積像は認めません。正常です。


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US-2US-1モダリティ: US  検査部位: (腹部)
【所見】
肝内に脂肪変性を認め、肝腎コントラスト(+)
S7、S8領域に境界明瞭で内部均一な高エコー腫瘤を認める。
カラードプラにて血流は認めない。
肝内胆管・総胆管に拡張を認めない。
胆嚢及び膵臓に見える範囲内で明らかな異常所見を認めない。
US-4US-3 【Imp./診断】
impression:肝血管腫、脂肪肝の疑い


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MR-2MR-1モダリティ: MR  検査部位:
【所見】
頭部及び骨盤腔のT1・T2強調横断像と、骨盤腔のT2強調矢状断像を撮像しました。
頭部において、T2強調横断像と左側脳室上部に虚血巣と思われる高信号を認めます。
その他、脳実質、脳室等に明らかな異常は認められません。


【Imp./診断】
無症候性脳梗塞はありますが、その他には異常を認めません。


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MR-4MR-3


CT-2CT-1モダリティ: CT  検査部位:
【所見】
[頚部]特に異常は認められません。
[胸部]特に異常は認められません。
[肝臓]特に異常は認められません。
[胆嚢]特に異常は認められません。
[膵臓]特に異常は認められません。
[脾臓]特に異常は認められません。
[腎臓]特に異常は認められません。
[VE]特に異常は認められません。


【Imp./診断】
左腎結石

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CT-4CT-3
CT-6CT-5
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